
なにかと比較されることが多い合皮(フェイクレザー)と本革。
この記事では合皮と本革を比較したうえでのメリットやデメリットを解説していきます。

こんにちは。管理人の孝太郎です。
今回のテーマは合皮(フェイクレザー)です。
私は本革製品派ですが
合成皮革にもいいところがあり二つを使い分けることがあります。


そう、それぞれに特徴があるんだよね^^
たしかに「なぜ本革派なのか」はよく聞かれます。
『革財布メンズクリップ』でご紹介している財布は本革ですが
合皮、本革どちらにも魅力がありますのでこれからご紹介します。
今回はまず合皮と本革のメリット、デメリットを説明し、両者の違いを明確にしていきます。


合皮とはどんなもの?
合皮は、合成皮革の略でフェイクレザー、いわゆる本革代替品といえます。
基布上にポリアミド・ポリウレタンなどの合成樹脂を塗り重ねて、天然皮革に似せたもの。擬革。人造皮革。人工皮革
とあります。
具体的な内容は合皮と本革の見分け方の記事もご参考にしてください。
合皮のメリット・デメリット
合皮のメリット6つ
それでは、いよいよ合皮のメリットについてです。
- 手入れを要しない
- 耐水性に優れている(本革と比較すると)
- 汚れに強い(表面のみ)
- 本革と比べかなり軽い
がまずあげられます。実際手にした人には感じられることでしょう。
そしてなによりも、
- 色味(鮮やかな色が表現しやすい)
- 安さ
も合皮のメリットです。
古くなったら都度買い替える、雨に濡れることが多い、意図せず汚すことが多い、軽量を好む、ファッションアイテムとしてカラーバリエーションを楽しみたい、リーズナブルな製品がいい、そんな方に合皮はオススメです。
画一化した生産工程なので個体差もなくコスパが良いのでファストファッションでよく活用される素材です。
合皮のデメリット6つ

合皮(フェイクレザー)のデメリットは、
- 長持ちしない
- すこぶる熱に弱い
- 経年劣化する
- 柔軟性が失われていく
- 手ざわりが悪くなる
- 頻繁な買い替えが必要
の6つです。
本革に比べ耐水性はあるのものの、やはり濡れたまま放置は劣化、カビの原因になります。
耐久性に優れず、炎天下、高温となる場所には置けません。
また、本革の良さである経年変化による「味」は出ません。
合皮は劣化が進み、表面の塗装が剥がれてボロボロになっていくのです。


合成皮革の寿命は大体3年ほどと言われております。
ポリウレタンや塩化ビニルでできたものなど天然素材ではないため土に還ることがありませんので
役目を終えたものは焼却が必要になります。
徹底比較、本革のメリット・デメリット
本革のメリット7つ

本革は英語でレザー、動物の皮を剥いだもので、本物の革といえます。
繊細で薄いヒトの皮膚とはちがい動物の皮は厚くて丈夫なのです。特に私たちが使っているのは
- 牛革(カウレザー)
- 馬革(ホースレザー)
などを型紙に合わせ裁断し縫製、財布・名刺入れ・靴などに製品化させたものです。
そんな本革のメリットは
- 丈夫で長持ち
- 使えば使うほどいい味が出る
- 使ううちに手になじんでくる
- 一つ一つ個体差がある(世界に一つだけ)
- 高級感
- ツヤが出る
- いいにおい
です。耐久性に優れていて丈夫なアイテムがいい、末永く使いたい、高級感あふれるモノが好きな方は多少、値は張りますが本革がオススメです。
小さな傷ならオイルを塗るなど補修、手入れをしていくうちに目立たなくなりますし、それがいい味となります。




本革のデメリット
もちろん本革にもデメリットがあり、
- 定期的な手入れが必要
- 水シミができやすい
- 高価
- 合皮に比べると重たい
などの点が挙げられます。いちばんの弱点は耐水性で、特にコーティングされていないヌメ革製品や新品状態のものを、うっかり濡らし水を吸わせ、そのまま放置してしまうと
- 硬くなる
- 型が崩れる
- 水シミができる
などし、非常に残念な結果となります。

合皮と本革のメリット・デメリットまとめ
最後に合皮と本革のメリット・デメリットをわかりやすく表に反映させ、比較してみます。
合皮 | 本革 | |
---|---|---|
メリット | ・手入れを要しない ・耐水性に優れている ・汚れに強い(表面のみ) ・本革と比べかなり軽い ・色味 ・安さ | ・丈夫で長持ち ・使えば使うほどいい味が出る ・使ううちに手になじんでくる ・一つ一つ個体差がある ・高級感 ・ツヤが出る ・いいにおい |
デメリット | ・長持ちしない ・すこぶる熱に弱い ・経年劣化する ・柔軟性が失われていく ・手ざわりが悪くなる ・頻繁な買い替えが発生 | ・定期的な手入れが必要 ・水シミができやすい ・高価 ・合皮に比べると重たい |


どちらが自分に合うか上記表を踏まえぜひ、ご一考いただけますと幸いです。
まとめ
ここまで見てきて合皮と本革には、それぞれメリット・デメリットがあることがおわかりいただけたと思います。そして
汚れや傷を気にせずガシガシ使いたい方→合皮
丈夫で長く使える一生モノを選びたい方→本革
がいいです。もう少し深堀りしてシーン別に振り分けると
合皮 | 本革 |
---|---|
・アウトドアシーン ・スポーツシーン ・雨天時 ・消耗品として ・手入れを省きたい ・期間限定で使う ・自分用 | ・ビジネスシーン ・フォーマルシーン ・晴天時 ・一生モノとして ・手間暇かけて育てたい ・末永く使う ・自分へのご褒美 ・贈り物用 |


特に常時スーツ着用でビジネスシーンやフォーマルシーンが多い男性、
女性との食事やデートで高級感を演出したい男性にオススメです。

追記
「合皮と本革の見分け方を教えてほしい」
という声をいただきましたので、カンタンな見分け方を解説した記事をご用意いたしましたので
ぜひご参考にご覧いただけますと幸いです。