タンニン鞣し・クロム鞣しの「鞣しとは?」

ベルトを買いに行った時なんですけど、店員がやたらと「ベジタブルタンニン鞣し」って言葉を使っていて、知っていて当たり前なのかな?と思って聞くことも出来なかったんです。

まれに専門用語をバンバン使う店員がいますが、専門用語を使った方が説明が楽なんです。 ただ、それは店員の立場を考えた場合であって、お客目線にはなっていません。

ベジタブルタンニン鞣しと言う言葉ですが、知っていなくても何ら恥ではありませんが、知っていたら「この人は知ってるから面倒だな」と思わせることが出来ます。面倒くさい人に思わせる必要もないんですけど。。

こちらのページでは、鞣しの種類と特徴について、またベジタブルタンニン鞣しやクロム鞣しの違いを解説していきます。

 

鞣しとは?

鞣しとは、動物から剥がした皮を革に加工する方法を言います。 普段目にしている財布に使われているのは「革」 鶏皮をイメージして観て下さい。あれが「皮」です。 皮財布は非常に気持ち悪いですよね。。

剥がした動物の皮を、乾燥させ、叩いたり揉んだりして皮の繊維を分解する鞣しの起源はとても古く、200万年前からあったとされています。

皮から革に加工する鞣しの方法ですが、科学技術が発達した現代では主に3つの鞣し方法があります。

・タンニン鞣し  ・クロム鞣し  ・混合鞣し(コンビネーション鞣し)

 

タンニン鞣し

「ベジタブルタンニン鞣し」や「植物タンニン鞣し」とも呼ばれる鞣し方法です。 初めに出てきた「ベジタブルタンニン鞣し」とは、まさにこれです。

タンニン鞣しは、30以上の工程を経る必要があり非常に時間と手間のかかる方法ですが、完成した革は硬くて丈夫でハリやコシのあるシッカリとした革になります。

また、タンニン鞣しによって作られた革は脂分などを吸収しやすい特徴があるので、使い込むほどに革に味わいを増していく経年変化を存分に楽しむことができます。

タンニン鞣しの革

使い込むほどに革に味わいを増す財布を探している方が多いと思いますが、その場合はタンニン鞣しによって作られた革を使った財布を選ぶと希望に沿ったモノが選べますね。

当サイト「財布メンズクリップ」が所有している革財布は、すべてタンニン鞣しによって作られた革を使った財布です。

 

クロム鞣し

クロム鞣しは化学薬品で鞣されます。時間と手間がかからず生産コストが抑えられるクロム鞣しによって作られた革の特徴は、軽くて・柔らかく・伸縮性に富んでいる革ができあがります。

また、化学薬品で処理されるため、発色がハッキリとしているので変色しにくいのが特徴です。

 

混合鞣し(コンビ鞣し)

混合鞣しは、ベジタブルタンニン鞣しとクロム鞣しの2種類のを掛け合わせた鞣し方法です。

コンビネーション鞣しの革を簡単にいうと「なんちゃってタンニン鞣し風レザー」ができあがります。 クロム鞣しと同じような低コストで生産が可能で、野球のグローブなどはコンビ鞣しによって作られた革を使っていることが多いです。

 

タンニン鞣し・クロム鞣しの「鞣しとは?」まとめ

皮から革に仕上げる鞣し方法について解説してきました。 タンニン鞣しで作られた革は、時間と手間がかかっている。 クロム鞣しは、化学薬品で作られている。 混合鞣しは「なんちゃってタンニン鞣し風レザー」と覚えておいてください。

本革好きの私としては、財布の場合はタンニン鞣しによって作られた革を使った財布が好きです。 革の自然な風合いを楽しめるだけでなく、革の経年変化を存分に楽しめるので長く使いながら革を育てることができますからね。

タンニン鞣しによって作られた革を使った財布を探している方は、通販で人気の革財布を実際に購入したレビュー記事があるのでご覧になってみて下さい。

タンニン鞣し・クロム鞣しの「鞣しとは?」については以上になります。

 

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